コラーゲンは、様々な結合組織に、力学的な強度を与えるのに役立っている。若干の弾力性もある。

特に、腱の主成分は上述のコラーゲン線維がきちんとすきまなく配列したもので非常に強い力に耐える。

腱には、筋肉が発生した引っ張り力を骨などに伝え、運動を起こす際に非常に強い力がかかる。

また、骨や軟骨の内部では、びっしりと詰め込まれたコラーゲン細線維が、骨や軟骨の弾力性を
増すのに役立っており、衝撃で骨折などが起こることから守っている。また、
皮膚の弾力性や強度に役立っている、などである。

一方、こうした従来から知られている機能とは別に、コラーゲンが、それに接する細胞に対して、
増殖、分化シグナルを与える、情報伝達の働きも担っていることがわかってきている。

コラーゲンを配合した化粧品が数多く販売されているが、コラーゲンは主に
保湿剤の目的で使用されている。